ヨアブの狡猾さ

2サム3:27「アブネルがヘブロンに戻ったとき、ヨアブは彼とひそかに話すと見せかけて、彼を門のとびらの内側に連れ込み、そこで、下腹を突いて死なせ、自分の兄弟アサエルの血に報いた」
ヨアブはノンクリスチャンの象徴だと思います。ヨアブはダビデに「なぜアブネルが偵察にきたことに気づかなかったのですか(25)」と忠告はしたものの、そのあとの行動に関してはダビデに報告しませんでした。「私が行って彼を殺してきましょう」などと言おうものなら、ダビデが許可を与えるはずがありません。ヨアブの行為は最初から事後承諾のつもりだったのです。つまり確信犯です。それは彼の弟アサエルの復讐のためで、自己中心的な考え方は最後まで改めることはありませんでした。クリスチャンとノンクリスチャンが一緒に仕事した場合、クリスチャンは神中心の考え方をするのに対し、ノンクリスチャンは自己中心的な考え方をします。ヨアブはまさしく後者のほうでした。アブネルもサウルが死んで油注がれていない若い息子に仕えるようになったことは不幸でしたが、仮にも全イスラエルを代表する戦士であり将軍でした。それほどの職にある者を殺害するのに、王に報告しないとは無礼にもほどがありあます。しかし、ヨアブは賢く、自分が解任されないことを承知でこのことをしたのです。地位や利権を利用してやり放題なのは、いつの時代も同じです。