しつこい性格

2サム15:6「アブシャロムは、さばきのために王のところに来るすべてのイスラエル人にこのようにした。こうしてアブシャロムはイスラエル人の心を盗んだ」
アブシャロムは父ダビデに会いたくてヨアブの畑にまで火をつけた男です。にもかかわらず王の座を奪おうとしました。それは、ダビデが妹タマルの事件の際にはっきりした采配を見せず、アムノンに対して何のお咎めもなかったことを根に持っていたからです。アブシャロムの性格は一言で言うなら「しつこい」でしょう。ダビデとの和解もそこそこに、今度は王の座を執拗に狙うのです。それも、彼ならではのネチネチしたやり方です。彼は王に直訴しに来た人々に「王のところにはあなたの訴えを聞くものはいない(3)」と吹き込み、「わたしなら正しいさばきができるのになぁ」と自分をアピールするのです。アブシャロムが過去を忘れて、すべてを許すだけの度量があればもっと父に用いられたでしょう。しかし、彼の容姿、頭脳は有益には使われませんでした。彼のしつこい性格は決して過去の過ちを許さず、たとえ父親であってもその矛先を向けるのです。彼は美しい容姿のゆえに自分は王にふさわしいのだと勘違いしていました。容姿もお金同様に高慢になりえる要素です。自分にその2つが備わっていなかったことは神からの恵みだと思います。きれいな女性のみならず、美しい男性も気をつけましょう。