サマリヤ伝道

使8:23「あなたはまだ苦い胆汁と不義のきずなの中にいることが、私にはよくわかっています」
サウロ(パウロ)の迫害のおかげで、ピリポはサマリヤに行くきっかけを得ることができました(4)。サマリヤはイエス様と水くみに来た女が出会い、渇くことのない命の水が与えられることが予言された街でもあります(ヨハ4章)。また、ユダ王国の人たちが神の律法を守らなかったとして決して交わることのなかった街です。そのような交わりを拒否していた場所にピリポは向かっていきました。魔術師シモンはピリポの行なう奇跡に感動し、ピリポの弟子のようになり、彼につきまとったのです。それはあくまで奇跡を見たかったからです。彼は福音を受け入れ、洗礼も受けていました(13)。しかし、心の中にはピリポの行う奇跡を自分もやりたいと願っていたのです。福音を信じ、洗礼を受けたとしてもそれで終わりではありません。むしろ、そこからがスタートです。「胆汁」は苦いものの代表ですが、シモンの心の中には苦い部分が残っていました。それは、人をもう一度奇跡によって驚かし、以前よりまして賞賛を受けるようになりたいと思いです。聖霊バプテスマを受けた人達が異言を語るようになるのを見て、そのわざを自分もやりたいと思ったのです。彼は自分の信じたイエス・キリストが何のために死なれたのかを理解していなかったのです。クリスチャンになっても神と交わらなければシモンのようになってしまいます。