高ぶった思いを持たず

ロマ12:16「互いに一つ心になり、高ぶった思いを持たず、かえって身分の低い者に順応しなさい。自分こそ知者だなどと思ってはいけません」
最近はテレビもクイズ流行で、誰でも答えられるような問題を出演者が答える番組が増えているようです。その中でも特に難しい問題を答えられる人は、みんなから羨ましがられ尊敬のまなざしで見られています。人より優越していることは気持ちのいいものです。誰にも真似できないことをただ一人だけ出来るならうれしいでしょう。頭脳にしても、腕力にしても秀でていることは自慢の対象です。しかし、聖書は「自分こそ知者だなどと思ってはいけない」と教えています。たとえノーベル賞を受けるほどの知能があったとしても、神の前ではちりほどの知識しか持っていないのです。たとえ宇宙の果てを見極めたとしても、永遠をつかさどる神の御心を知ることは不可能です。高慢は避けるべきです。高ぶりがすべての悪の元凶になっているからです。エバは神と言われたことと違ったことを蛇に言われても、大丈夫だと思いました。サタンは自分こそ高みの頂に座すべきだと考えました。それらは思い上がりです。自分が対峙するすべての現象が自分の思い通りになるわけではありません。むしろ、その逆です。人は自分の思い通りにならない経験を重ねて大人になっていきます。思い通りにならなければならないほど、主のみ心を知るようになれるのです。