ソロモン神殿

1王6:20「内堂の内部は、長さ二十キュビト、幅二十キュビト、高さ二十キュビトで、純金をこれに着せた。さらに杉材の祭壇にも純金を着せた」
神殿の土台は石で作られ、その上にレバノン杉、さらに金がかぶせられました。石→木→金という感じです。よく、神殿の絵や図をみるときに石で作られたイメージのものがあります。確かに外側が石のレンガで囲まれたいたのは事実ですが、内部は黄金で輝く荘厳なイメージでした。レバノン杉は当時から、まっすぐで強く、加工しやすくきれいでレバノン人の自慢の杉でした。今もレバノンの国旗にはレバノン杉が描かれ、国民が誇りに思っていることがわかります。残念ながら現在では、レバノン杉は伐採をやり過ぎたために激減し保護の対象となり、レバノン杉を加工した製品はほとんど見られなくなってしまいました。神殿のサイズは小学校の25メートルプールの広さをイメージすると理解しやすいでしょう。キュピトを44センチとするなら約20メートルぐらいで、高さも10メートルほどで、3階建てのピルのイメージです。それが神殿本体の大きさですから、中庭、外庭などを合わせるなら、かなり大きなものになります。エルサレムにある「嘆きの壁」はヘロデ王が改築した神殿の残りですが、その壁を見てもいかに神殿が大きなものであったかがわかります。ヘロデ王は40年以上かけて、ほぼ新築に近い黄金色の神殿を完成させました。イエス様はそのような中で、癒したり、教えられたりしていたのです