ハザエルが王に

2王8:15「しかし、翌日、ハザエルは毛布を取って、それを水に浸し、王の顔にかぶせたので、王は死んだ。こうして、ハザエルは彼に代わって王となった」
自分は犬だと言ったハザエルが、なぜ一転して主君を殺すにいたったのでしょうか?1)最初から王の座を密かに狙っていて、王の病気を機に殺害した。2)エリシャが預言した言葉に心が傾き、今まで忠誠を誓っていた王に代わって自分が王になれると思った。おそらく高名な預言者エリシャの預言が確かなことを聞き、エリシャの言う言葉に心が動かされたのではないかと思います。つまり(2)の可能性が高いようです。やがてハザエルはイスラエルにとって厄介な存在となり(2王10と12章)、エリシャの預言がなければイスラエルはもっと平和だったかもしれません。しかし、主の望むことは、イスラエルが永遠に平和で安定した生活を送ることではありません。主がイスラエルに望むことは、どんなに困難があろうとも、主から離れず、主を礼拝することです。イスラエルの歴史を通して、常に異教の神の祭壇があり、それを完全に取り除き、主だけを神として礼拝したことはありませんでした。たとえ、善王とよばれる王でさえ、ダビデと同じように他の神を全く排除し、ただ主のみを礼拝することはなかったのです。何度もイスラエルを脅かす隣国の王や将軍でさえ、主がコントロールしているのです。困難が身の周りにあるなら、何かメッセージが隠されていると悟るべきでしょう。