女王アタルヤ

2王11:4「その第七年目に、エホヤダは使いを遣わして、カリ人、近衛兵の百人隊の長たちを主の宮の自分のもとに連れて来させ、彼らと契約を結び、主の宮で彼らに誓いを立てさせ、彼らに王の子を見せた」
アタルヤはオムリの孫娘で、ユダ族とは関係なく、ユダの血が途絶えてしまうところでした。アハズヤの姉妹エホシェバの機転がなければ、預言の通りユダ族からエッサイの根が誕生することもなかったでしょう。また、祭司エホヤダの綿密な暗殺計画がなければ、女王が統治する女系の王族が確立され、イエス様の血筋が絶やされてしまいます。とにかく後にも先にも女王が即位したのは彼女ひとりだけです。アタルヤは後継者を備える間もなく暗殺されました(暗殺というより、公開処刑というほうが的確)。そのおかげで、ヨアシュは7歳で即位したとあります(21)。当然ヨアシュにはまだ国を治める能力などなく、祭司エホヤダが教育係りになっていたようです(12:2)。人生においてどこかに大きなつまずきがあるものですが、ユダ王朝においてはアタルヤがその役目を負っていたような気がします。どんなに神の計画を潰そうとしても、御心がある限り、どんな弊害も邪魔することはできません。それは、主ご自身が信仰によって生きておられるからです。自分が信じるものは必ず実現する…という神の確信は世の最初からぶれてはいません。クリスチャンにもこの確信が与えられるなら、いろいろなことが実現していくのだと思います。