女預言者フルダ

2王22:14「そこで、祭司ヒルキヤ、アヒカム、アクボル、シャファン、アサヤは、女預言者フルダのもとに行った。彼女は、ハルハスの子ティクワの子、装束係シャルムの妻で、エルサレムの第二区に住んでいた」
預言者が必ず神殿にいたわけではありません。エリヤなどは荒野で生活し毛衣を着て、腰に皮帯を締めていました(2王1:8)。フルダにいたってはエルサレムに住む普通の主婦だったようです。5人の祭司がフルダに、果たして神殿で見つかった律法の書が意味するものは何かを尋ねに行きました。この時代はちょうど、イザヤとエレミヤが入れ替わる時期で、イザヤが死んでいた時期です。律法の書とは「モーセ5書」ではなく、申命記のことだろうと言われ、そのためヨシヤの改革は「申命記改革」とも呼ばれています。ヨシヤの改革は隅々にいたるまで行なわれ、彼ほどの王は後にも先にもいなかったと書かれています(23:25)。バビロン捕囚に逢う前にこのような善王が出て、律法に立ち返り、徹底的な改革をおこない、過ぎ越しの祭りを復活させたにもかかわらず(23:22)、ヨシヤの次の王は、罪を重ね、バビロン捕囚に逢うまでのすべての王が主の前に罪を犯してしまいます。8歳で王になったヨシヤは彼の在位31年間は右にも左にもそれず、主に仕えることに集中し、その通りにしました。すべての王がヨシヤのようであるなら、歴史は変っていたかも知れません。