エホヤキンの厚遇

2王25:28「彼に優しいことばをかけ、彼の位をバビロンで彼とともにいた王たちの位よりも高くした」
「王エビル・メロダクは彼が王となったその年のうちに(27)」…とあるように、あたかも前王が死ぬのを待っていたかのように、すぐにエホヤキンを保釈しました。エホヤキンの37年の捕囚生活の中で何があってのでしょうか?エビル・メロダクに関しては彼の治世は1年とも18年とも言われており、詳しい資料が残っていません。エホヤキンがどれだけ長生きしたかは書かれていませんが、エビル・メロダクの次の王の時代にも同様の扱いを受けたことが推測できます。これほどの厚遇は、歴史的にも珍しく、捕囚を受けた国の王にも関わらず、王族の一員として王の前で食事ができました。エビル・メロダクがエホヤキンと出会うチャンスがあるなら、エホヤキンが牢獄に入れられていた37年の間しかありません。しかも、エホヤキンは主の前で罪を犯し、善王ではありませんでした(24:9)。主はついに怒りをあわらにし、ユダを苦しい捕囚とさせました。もし、エホヤキンが37年の間に悔い改め、主に立ち返り、イスラエルの神のみを礼拝するように変ったとしたらどうでしょうか?これは全くの推測であり根拠のない話ですが、すべてに主の御心が働いている以上、エホヤキンの厚遇も何かの教えが隠れているように思えます。