自分たちの偶像

エゼ14:3「人の子よ。これらの者たちは、自分たちの偶像を心の中に秘め、自分たちを不義に引き込むものを、顔の前に置いている。わたしは、どうして彼らの願いを聞いてやれようか」
どんなに愛されていても浮気をする者はいます。世の中にはうまくいっている夫婦のように見えて、実は夫が妻を、あるいは妻が夫を裏切ることが多く報告されています。日本の離婚原因の第2位は異性関係だそうです。主に仕えるものでありながら、主を裏切る行為はイスカリオテのユダに限ったことではありません。神殿にでさえ男娼がいたことが書かれています(1王14:24)。イスラエルのほとんどの王の時代に「高きところ」があり、祭壇が設けられ、自分の子を火にくぐらせる行為が続きました。これはアブラハムがイサクを捧げた実話に基づき、異教の神々バアルやアシュラが実際に子どもを捧げることを要求したからです。イスラエル人たちは信仰の試しを実際に行う異教の神が、まるでイスラエルの神がアブラハムに示した試練のように感じ自分の子どもを火にくぐらせたのだと思います。そして、それらの異教の神は、偶像を拝むことを強いたのです。時代とともに神の臨在は人から離れ、サムエルの時代には主のことばはまれにしか聞かれなかったとあります(1サム3:1)。夫婦の関係が冷えていくように、神と人との関係も主の臨在が感じられなくなったとき、冷えていき、長老たちは心から偶像を取り除くことができなくなっていたのです。