バビロンで必ず死ぬ

エゼ17:16「わたしは生きている、―神である主の御告げ―彼は、自分を王位につけた王の住む所、彼が誓いをさげすみ、契約を破ったその相手の王の住む所、バビロンで必ず死ぬ」
ゼデキヤ王が王になったのはエホヤキンがネブカデネザルに捕らえられ、王位が不在になったからです。ゼデキヤは当初バビロンと和平を計ろうとしましたが、結局ネブカデネザルに反逆し、捕らえられ、子供を虐殺され、目をえぐられ、死ぬまで鎖につながれていました(1王15:6)。預言の通り、バビロンで生涯を閉じたのです。片や、幼くして捕虜となったエホヤキンは、37年後に釈放され、高い位を与えられ、生涯王の食卓について食事し、不自由のない生活が与えられました(1王25:27-30)。2人の王はあまりにも落差のある生涯を送ったのです。それは、ゼデキヤの対外的な政略の手腕というよりも、イスラエルの神、主に従ったかどうかということです。歴史は神が介入したことを否定しますが、どの国でも神話のない国はありませんし、その昔超自然的な力が働いて人の歴史に介入したことは間違いありません。なによりも、ユダヤ人が存在しイスラエルを再建したことや、イエス・キリストが実在であったことは、曲げようのない事実です。聖書には1つの国が神の言葉によって導かれ、神のご意思によって栄枯盛衰を繰り返すことが書かれており、それらはすべて真実なことです。