かつてないこと

エゼ21:27「廃墟だ。廃墟だ。わたしはこの国を廃墟にする。このようなことは、わたしが授ける権威を持つ者が来るまでは、かつてなかったことだ」
今から500年ほど前までは地球は宇宙の中心で、天が地球の周りを回っているのだと信じられてきました。このプトレマイオスの唱えた地動説は、聖書の観点からも神がこの地上を造り、人がいることが神にとって第一で、人を中心にこの世が造られたと考えるほうが自然だったのです。イスラエルの民も自分たちこそが選ばれた民であり、王がいて、祭司がいて、神殿があり、祭壇もあり、主を礼拝する仕組みは出来上がっているのなら、自分たちが選民から外されることはないだろうと考えていたはずです。しかし、実際はまことの神に対する信仰はどんどん薄れていき、むしろ異教の神の祭壇や偶像を併用してあたかも主に仕えるフリをしていたのです。「絶対に大丈夫」とは人間の考えた幻想にすぎません。国が滅ぼされ、鎖につながれて異教の地に連れて行かれとき、はじめて主の言われたことは本当のことだと悟るとしたら、あまりにも不幸です。エゼキエルの預言が現代には関係のない、過ぎ去った古いものだと考えているなら、考えを改める必要があります。「天国はない」「神はいない」とサタンのささやきに身をゆだねるなら、人生は自分のやりたいように生きる…などという間違った人生観を持つようになります。そうならないためにも、「悔い改めなさい」という主の命令に耳を傾けるべきではないでしょうか。