オホラとオホリバ

エゼ23:44「彼らは遊女のもとに行くように、彼女のもとに行った。彼らは、みだらな女たち、オホラとオホリバのもとに行った」
オホラは「彼女の天幕」という意味で、オホリバは「私の天幕は彼女にある」という意味です。預言によれば、アッシリヤや隣国がユダとイスラエルの国に近づいたとなっています。ユダもイスラエルも隣国の訪れに好意的に迎え入れ、やがてその文化や異教の教えなども受け入れてしまいます。なによりも、雑婚がすすみ、イスラエルでは異教の妻を排除できないでいました。ところがユダについてはエズラ宗教改革において、外国の妻を追い出すことに成功します(エズ10:19)。これでユダは純血を守ったことになり、一方外国の妻を持ち続けたイスラエルはユダとの間には確執が生まれます。これがイエス様の時代まで続き、ユダヤ人たちはサマリア人とつき合いがない状態になってしまうのです。しかし、エゼキエルの預言を見る限り、オホラとオホリバの罪は50歩100歩でむしろオホリバのほうが姉の淫行よりひどかったと、あります(11)。罪にある状態はひどくても、悔い改め、主に先に立ち返ったのはユダのほうでした。にも関わらず、イエス様は積極的にサマリヤ人との交わりを持とうとし、サマリヤにも救いが及ぶように努力されていたのです。それは、分かれ離れになったとはいえ、サマリヤも同胞であることには変わりなく、彼らもイエス様と同じ血が流れていたからです。