サタンについて

エゼ28:16「あなたの心は自分の美しさに高ぶり、その輝きのために自分の知恵を腐らせた。そこで、わたしはあなたを地に投げ出し、王たちの前に見せものとした」
サタンが美の極みだったことは聖書が証言しています(12)。しかし、美しさは高ぶりの原因となりました。エデンの園ではあらゆる宝石で着飾り(13)、きらきらと輝いていたことでしょう。ところがエバの前に現れたサタンはヘビの姿だったと書かれています(創3:1)。ヘビが腹ばいになって歩むようになったのは、アダムとエバの誘惑のあとです(創3:14)。エバと対面したときには腹ばいではなかったと推測できます。サタンの目的はひとつです。イエス様は「悪魔ははじめから人殺しであり(ヨハ8:44)」と言われているように、サタンの目的は人を殺すことでした。果たしてサタンはまんまとアダムとエバに罪を犯させ、人類に「死」を持ち込むことに成功したのです。しかし、イエス様の言われた「はじめから人殺し」とエゼキエルに書かれている「あなたの行ないは、あなたが造られた日からあなたに不正が見いだされるまでは、完全だった(15)」とには矛盾があるように感じます。おそらくサタンが「いと高き方のようになろう(イザ14:14)」と思うまでは、完全だったのだと思います。そして高ぶり神と自分を等しくしたときに、神はサタンを地に投げ出し天から追放したのです。そして堕落したサタンの最初に行なったことが、エバへの誘惑で「人殺し」だったのです。