頭ははげ、肩はすりむけた

エゼ29:18「人の子よ。バビロンの王ネブカデレザルはツロ攻撃に自分の軍隊を大いに働かせた。それで、みなの頭ははげ、みなの肩はすりむけた。それなのに、彼にも彼の軍隊にも、ツロ攻撃に働いた報いは何もなかった」
ツロには多くの財宝があり、ネブカデレザル王も期待してツロを攻撃していたと思います。しかし、兵士たちの頭がはげ、肩がすりむけても何の報いはなかったと書かれています。頭がはげるとは、かぶりもの、あるいは戦闘用のかぶとをかぶり続けて頭が蒸れて毛がなくなったことを指しています。また肩がすりむけるのは重いものを担ぎ続けた結果、肩の皮がすりむけたことを指しています。それはツロへの攻撃が困難を極め、多くの兵士を導入しなければツロを陥落できなかった証拠です。そんな努力に対し、兵士はおろか王にまでも報酬はありませんでした。それを哀れんだかどうかはわかりませんが、エジプトがバビロンに与えられます。聖書には「彼らがわたしのために働いたからだ(20)」とあります。ツロが滅びることは26から28章に至る3章にわたって預言されています。結果的にバビロンは主の預言の手助けをしたことになったのです。もちろん偶然ではなく、背後には主のご計画が働いていることは明白ですが、それでも主のために働いたものに対して異邦の国であろうと報いようとされたのです。ましてや主を信じ、主により頼む民が報われないことなどありえないことです。