エジプトの移り変わり

エゼ30:9「その日、わたしのもとから使者たちが船で送り出され、安心しているクシュ人をおののかせる。エジプトの日に、彼らの間に苦痛が起きる。今、その日が来ている」
捕囚から11年目に「パロの腕を砕いた(21)」とあるので、このころにバビロニアのエジプト進行が始まったのだと思います。ユダ王国の捕囚がBC586年ですから、BC575年ごろのできことです。実際にはBC700年ごろからアッシリアからの侵入を受けており、その後アレキサンダー王の制服まで400年以上、エジプト王朝支配から離れてしまいます。次に王が支配するのはBC305年のプトレマイオス王朝まで待たなければなりません。しかもイエス様の時代にはローマの属州となり、エジプトも多くの国に侵略したり、されたりと落ち着かない歴史を持っています。その後ローマ支配の影響もあり、キリスト教に改宗しますが、639年にイスラムが占領してからは、エジプトはイスラム化してキリスト教とは縁がなくなってしまいました。現在でもエジプトはアラブ諸国の一つと数えられ、つい最近までムバラク大統領独裁国家となっていました。2011年にインターネットSNSの情報を共有した市民たちが、度重なる政府のネット封じをかいくぐり、デモを繰り返してムバラク退陣に追い込みました。しかしエジプトの革命が成功しても、いまだにイスラム教国には変わりなく、エジプトにも福音を伝える必要があります。