干からびた骨

エゼ37:11「主は私に仰せられた。「人の子よ。これらの骨はイスラエルの全家である。ああ、彼らは、『私たちの骨は干からび、望みは消えうせ、私たちは断ち切られる』と言っている」
骨の正体はイスラエルの全家である…と書かれています。骨は干からびて命のない状態です。また、肉も皮もなくその外見はただがい骨が見られるだけです。イスラエルは1948年に再興しましたが、すべての民族が終結したわけではありません。ユダ国のユダとベニヤミン族とレビ人が今のイスラエルの中心的存在です。バビロン捕囚にあった北イスラエルは、70年後に神殿の復興のときに手伝いを申し出ましたが、ユダ国に拒否され神殿復旧には参加できませんでした(エズ4:3)。この話をきっかけにユダ国以外の10支族は歴史の中から忽然と消えてしまいます。神殿の復興は成功しましたが、結局ローマに吸収され、属国としてローマの支配下にありました。それから2000年、ユダヤ人は自分の国を持てないままに世界中に散らばり、死んで干からびた骨のようになってしまいました。ユダヤ人たちは活力を失い、体制に反抗する勇気もなく死んだも同然だったのです。しかし、神の息吹が吹き込まれたとき、いのちが与えられ、骨はつながり、肉と皮を持ち、生きるようになりました。まだ失われた10支族が全部集まったわけではありませんが、近いうちにもう一度終結するはずです。