エゼキエル神殿の外壁

エゼ42:20「彼が外壁の回りを巡って四方を測ると、その長さは五百さお、幅も五百さおで、聖なるものと俗なるものとを区別していた」
非常に大きな外壁には目的がありました。1さおの長さは約3.2メートルだとすると1600メートルとなり、1.6キロメートルの大きな外壁があることになります。その中にいる人たちが聖められ、外にいる人は俗なる人とされ区別されているのです。律法では天幕に集うときには、強い酒を飲んではならない…とあります。それは「聖なるものと俗なるもの、また、汚れたものときよいものを区別するため(レビ10:10)」だと書かれています。モーセの時代の幕屋は移動式神殿で、形式やサイズなどは神殿のものと同じになっていました。すなわち、モーセの幕屋でも会見の天幕に入るには、聖なるものと俗なるものを区別したように、神殿においても同じように区別をしているのです。現代ではクリスチャン自身が神を宿す神殿と見なされ(2コリ6:16)、教会に集うときに罪を携えたままでは礼拝ができないでしょう。たとえ礼拝に参加できたとしても、主は心の中をご存知です。クリスチャン生活の中にも、はっきりとした境界線を設けるべきです。それは神が喜ばれるものと、そうでないものを区別する線です。エゼキエル神殿にある外壁は、そのままクリスチャンの聖別された心に通じるのです。