ユダ族の系図

1歴4:22「モアブを治めたヨキム、コゼバの人々、ヨアシュ、サラフ、ヤシュビ・ラヘム。この記録は古い」
白亜麻布業を営む者と、陶器師はユダ族の中から選ばれ、古くからの専門職であったことがわかります。イエス様もそういう意味においては大工という専門職を持たれていました。24節にはシメオンの系図が出てきますが、最初ユダ族に割り当てられた土地は広すぎたためにシメオンに譲られたことがヨシュア記に書かれています(ヨシュ19:9)。シメオンの系図はユダの割り当ての中にあったので、歴代誌の筆者もユダの歴史のあとに付け足すように書いたのだと思います。そして、もう1つ不思議なことはヤベツです。2000年に入って急に「ヤベツ」がクローズアップされ、彼の祈った祈りには何か特別な意味があるとして騒がれましたが、彼の名前は突如として現れ、その前後の系図は見当たりません。ユダ族であることは間違いないようですが、誰の子でその子孫は誰なのか一切記述が消えています。それでも彼の名前が「悲しみ」という意味を持っていたので、苦しみの中で祈りを捧げたのだろうと思われます。ユダ族の中には多くの優秀な人たちがいて、イエス様までの時代を支えていたようです。イエス様の養父ヨセフもまじめな大工で、イエス様はヨセフの仕事振りを小さいころから学び、やがてヨセフの子と呼ばれるほど腕の立つ大工になっていったのだと思います。