歌うたいたち

1歴6:31「箱が安置所に納められて後、ダビデが主の宮の歌をつかさどらせるために立てた人々は次のとおりである」
神に仕えるためにダビデが任命したレビ人たちは、歌が上手な人たちでした。ヘマンは賛美リーダーで、ダビデのギブオン時代の7年間活躍しました。ダビデエルサレムに移ってからはアサフが賛美をつかさどっていたようで、詩篇の中には彼による賛美が多く残されています。しかし、王の一存で神の礼拝の形を変えることは許されないはずです。どんなにダビデが主張しても、祭司たちは「そのようなことは前例がありません」と突っぱねることもできたはずです。律法の書にも主の命令された中にも、歌を歌え…という命令はありませんでした。ヘマンにしてもアサフにしてもいきなり歌を使って主をほめたたえることは無理があったでしょう。もともと、ダビデは竪琴の名手だったことが書かれています(1サム16:23)。彼が音楽のセンスがあったため、楽器を弾く人たちを指導し、聖歌隊を指揮したことができたと思います。つまり、ダビデが神の箱を荒野で見つけてすぐに、どうやって主を礼拝するかを計画し、レビ人たちの主だったリーダーたちを訓練し始めたのではないでしょうか?歌は乱れず一致して一つの歌のように聞こえ、楽器を弾く人たちも巧みに演奏できたとあります(2歴34:12)。ダビデの呼びかけで祭司たちが一致したことには大きな意味があると思います。