ユダ、ペレツ、ヘツロン

1歴2:9「ヘツロンの子として生まれた者は、エラフメエル、ラム、カレブ」
ヘツロンはユダの孫です。ユダ→ペレツ→ヘツロン→ラム→アミナダブ→ナフション→サルマ→ボアズ→オベデ→エッサイ→ダビデ…となります。ユダの父はイスラエルヤコブ)、イスラエルの父はイサク、イサクの父はアブラハムです。アブラハムからダビデまでは14代で、この章に書かれているのはダビデを含むユダ族の家系図が中心になっています。アブラハムは信仰の父として、イスラエルはその民族の祖として敬われ、この章の書き出しもイスラエルからになっています。その中でユダが堕落したにもかかわらず、息子の嫁タマルによって信仰を取り戻すことができ(創38章)、その結果として末裔にダビデ、そしてイエス様がお生まれになったのです。1章ではアダムからノアを経て、ヤコブエサウの歴史までが書かれていましたが、2章ではユダを中心とした家系図となっています。やがてイエス様が生まれるベツレヘムという地名だけがメシヤを解くヒントでした(ミカ5:2)。そしてエッサイの根(イザ11:10)は、ダビデを表わしその子孫に、主の栄光を輝かせるメシヤが誕生することは聖書を熟読するものには周知の事実だったと思います。すなわち歴代誌を書いた人は預言をよく知り、この時代からすでにユダ族に目を留めていたことになります。その他ダンやイッサカル、ゼブルンやナフタリの子孫はどこへ行ったのでしょうか?