アシェル族

1歴7:40「これらはみなアシェルの子で、一族のかしら、えり抜きの勇士、長たちのかしらであった。戦いのとき軍務につく者として彼らの系図に載せられた者の数は、二万六千人であった」
アシェルはヤコブの8番目の子で、レアの女奴隷ジルバによる第2子です。ヘブライ語の意味は「幸福な」とか「祝福された」という意味です。ヤコブはアシェルにも祝福を与え、死ぬ間際には「アシェルには、その食物が豊かになり、彼は王のごちそうを作り出す(創49:20)」と預言しています。また、モーセも「アシェルは最も祝福され、兄弟から愛される」と預言しています(申33:23)。彼らの数は民数記に数えた数字では53,400人となっています(民26:47)。ここではその半数の勇士たちが選抜され、系図に乗るように書かれています。アシェルには4人の息子がいましたが、アシェル族を率いたのは長男イムナ、3男イシュビ、4男ベリア、ベリアの息子へベルとマルキエルの5部族で、アシェル族を相続していました。割り当て地は地中海に面する豊かな土地で、ヤコブが預言した「食物が豊かに」という言葉にふさわしい土地でした。しかし、地中海に面する先住民たちを追い出すことができず、共存を選択しやがて他民族の神が入ってくることを許してしまいます。彼らだけが捕囚後の過ぎ越しの祭りに参加し、10支族の中で義理堅く、兄弟愛の強い部族でした。