ケルビムに座しておられる

1歴13:6「ダビデと全イスラエルは、バアラ、すなわち、ユダに属するキルヤテ・エアリムに上って行き、そこから、「ケルビムに座しておられる主」と呼ばれていた神の箱を運び上ろうとした」
サムエル記によると契約の箱がキルヤテ・エアリムにあったのは20年だとあります(1サム7:2)。最初に契約の箱を失うようになったのは、ペリシテ人との戦いでペリシテ人を威嚇するために持ち出したのがきっかけです(1サム4:3)。そのときには神の箱が奪われ、箱が置かれたペリシテ人の町は病気に侵され多くの人が死にました(1サム5章)。主の箱を運ぶのはある意味大きなリスクを伴う行為だったはずです。しかし、ダビデは「サウルの時代には、これを顧みなかったから(3)」と言って主の箱を運ぶことを決意します。神の箱には1対のケルビムがふたの上で向かい合うようになっており、その羽が箱を覆うようにされ、大祭司は直接主を見ることが許されず、羽のすき間から主の輝く光を垣間見て会見しました(出25:20)。それゆえ、ケルビムは主の臨在を示す最も大きな目印になっています。以前に某発掘家が契約の箱を見つけたといって大騒ぎになりましたが、その箱の写真についているケルビムは聖書の記述とは真逆の羽の付き方をしており、とても本物とは思えないものでした。まず、ケルビムの正体を知ることが契約の箱への近道ではないでしょうか?