身を清める海

2歴4:2「それから、鋳物の海を作った。縁から縁まで十キュビト。円形で、その高さは五キュビト。その周囲は細なわで巻いて三十キュビトであった」
海の直径は10キュビトで(2)、4.5メートル級の丸いプールです。その深さも3メートル近くあり、海に入る水の容量は3000バテで、1バテ23リットルだとすると69,000リットルでした。この海を支えているのは牛の形をした鋳物で3頭ずつ、東西南北に頭を向けた仕様になっています。これだけ大きなプールを何に使ったかというと、祭司たちが身を清めるために使いました(6)。庭の両端に置かれた旋盤は、いけにえを洗うために使われ、動物であろうと人間であろうと主の前に出るためには聖められていなくてはなりませんでした。これは現代の教会にも通じるもので、礼拝に参加するためには聖められていなくてはいけません。もちろん身なりを整えることも必要です。無精ひげや汚れた服などは避けたほうが良いでしょう。また、女性ならば肌の露出の多い服は避けるべきです。しかし、最も必要なことは外見を整えることよりも、心の中が聖められていることです。誰かを許さず、心に罪を持ったままならば、どんなに礼拝する格好をしても主は心の中をご存知です。聖所に入るまでに聖められていなければなりません。日曜日になってもまだ、心にわだかまりがあるならば、すぐに主の前に問題を差し出し、悔い改め、心にわだかまりのない状態で礼拝に参加するべきです。