知恵と金持ち

2歴9:18「その王座には六つの段があり、その王座には金の足台が取りつけられており、座席の両側にはひじかけがあり、そのひじかけのわきには二頭の雄獅子が立っていた」
これだけの豪華な王座があり、兵士の使う盾まで金であるなら、それらの財宝を欲しがらない国はいないでしょう。しかし、ソロモンの治世40年の間は外敵からの攻撃から守られていました。それどころか、近隣の国の王たちはどうすれば国が発展できるか、どのような方法で治安を守り、国民が幸せにいることができるか…ソロモンの知恵を聞きに来ていたのです。現代の日本でも名のある政治家が占い師を頼りにすることは珍しくありません。アメリカの上院議員フリーメイソンの一員であっても驚くことはないのです。洋の東西を問わず、人の上に立つ指導者が判断を迷い、自信を失うことなど当たり前だからです。しかし、ソロモンには主からの知恵がありました。知恵は真実で、ソロモンの語る知恵に従えばその通りになるのです。誰もが金銀をどんなに払っても欲しい知恵です。しかも天からの知恵となると、ソロモンの態度にぶれはありません。自信に満ちて知恵を語ることができます。国のトップになるにはある意味自信過剰ぐらいでなければやっていけないでしょう。ソロモンは違っていました。自分の勝手な思い上がりで王を努めたわけではありません。聖霊による知恵や教えは、金銀を見出したときの喜びに勝ります。変に着飾る金持ちより、貧乏でも知恵に満ちているほうを選びたいものです。