エホヤダとヨアシュ

2歴24:19「主は、彼らを主に立ち返らせようと預言者たちを彼らの中に遣わし、預言者たちは彼らを戒めたが、彼らは耳を貸さなかった」
エホヤダは幼いヨアシュを助け、ヨアシュ王が主の道から離れないように最大努力しました。聖書には2人の妻までめとらせたとあります(3)。公私共に王を立てて、王に仕えてきた最大功労者をヨアシュはなぜ顧みようとはしなかってのでしょうか?エホヤダが亡くなったのは130歳なので(15)、「人の齢は120歳まで(創6:3)」という主の定めよりさらに10年長く生きたことになります。それだけ祝福され、主の目にかなうことを行なった祭司エホヤダは、王の墓に葬られたとあります(16)。一方、ヨアシュはダビデの町には葬られましたが、王と共には葬られませんでした。国民がエホヤダを慕っていたことがよくわかります。また、主もエホヤダの判断を喜び、主の宮の修繕に知恵を働かせたことをよしとされたのです(11)。主は預言者たちを遣わし、ヨアシュとその助言者に警告を与えましたが、彼らは耳を貸しませんでした。なんとか元に戻って欲しい、という主の願いもむなしく、ヨアシュの後人生は主から離れた、偶像を崇拝するものでした。主が強引に人を導くことはまれです。それは、人の自由意志を尊重される主のご意思が働いているからです。それでも預言者や身の回りの人たちの口を通して、主の道へ導いてくださっています。あとは、その声を聞く心があるかどうかです。