安息を取り戻す70年

2歴36:21「これは、エレミヤにより告げられた主のことばが成就して、この地が安息を取り戻すためであった。この荒れ果てた時代を通じて、この地は七十年が満ちるまで安息を得た」
70年は出エジプトで荒野にいた40年よりはるかに長い年月です。それは主の前で悪を行なったものが死に絶えてしまう時間でした(民32:13)。今回の70年は1世代はおろか2世代目までの寿命さえ危うい年月です。ちなみに日本が戦争に負けた1945年の70年後は2015年で、まだ70年は経っていませんが戦争経験者のほとんどは亡くなっています。同じように主の前で悪を繰り返したユダヤ人の罪がなくなるまで、主の定めた70年が必要だったのだと思います。御言葉では「安息」を取り戻すため…だと書かれています。それほど歴代の王の繰り返した主への裏切りは根強かったのです。ヨシア王が律法の書を発見し、過ぎ越しの祭りの復活や様々ないけにえを捧げたにも関わらず(34~35章)、次の王たちエホアハズ、エホヤキム、エホヤキン、ゼデキヤは全員主の道に歩まず、主の前で悪を行ない続けました。ある時期は良くても、ある時期は主に従えないというのであるなら、主は喜ばれないでしょう。主が望まれることは、いつも共にいて、交わりを持ち、主に信頼する関係を永遠に持ち続けることではないでしょうか。