まっすぐに見える道

箴14:12「人の目にはまっすぐに見える道がある。その道の終わりは死の道である」
「まっすぐ」はヘブライ語では「yashar(ヤシャー)」という言葉が使われており、まっすぐのほか「正しい」とか「義」の意味もあります。人には正しく、まっすぐに見える道でもそうではないと言っているのです。それどころかその道は死につながっている、とソロモンは教えます。ある人は判断がうまくいき金持ちになる人もいるでしょう。また、政治のトップに立つ人もいるかもしれません。どんなにこの世で恵まれたとしても、死んだら何も持たずに神の前に立つのです。多くの金銀財宝を持っていたとしても、それは地上だけに通用するものです。どんなに生きている間に多くの人を支配し、何でも言うことを聞かせていたとしても、支配していた人々はもういません。「人生は一度きりだから思い切り楽しもう」と快楽を求める人たちもいます。そういう人たちは、命は地上に生きているときだけのものだと思っているのです。肉体から離れた霊とたましいに主の憐れみはかけられません。「神はすべての人をあわれもうとして、すべての人を不従順のうちに閉じ込められたからです(ロマ11:32)」と書かれている通りです。人はやがて死にます。どんなに正しいと思う道を歩んだとしても、神を信じない人生は死に至るだけです。ただ主とともに歩む人生を選択するなら、人の目にはまっすぐに見えなくてもいのちに至る道なのです。