異なる2種類のおもり

箴20:22-23「『悪に報いてやろう』と言ってはならない。主を待ち望め。主があなたを救われる。異なる二種類のおもりは主に忌みきらわれる。欺きのはかりはよくない」
俗に言う「ダブルスタンダード」は、異なる2種類のおもりのことだと思います。立場が逆の人たちに、一方には「正しい」といい、片方にも「正しい」という状態のことです。日本の自衛隊はまさに国の使い分けるダブルスタンダードの代表例ではないでしょうか。主は、2種類のおもりを使い分けるようなことをしてはいけないと言われます。それは偽りのものであり、相手を欺くものだからです。しかし、たとえ相手が2種類のおもりを使い分け、自分に不利になるようなことを押し付けてきたとしても、悪に報いることは禁じられています。それはさばくことになり、さばくことは主だけが持つ特権です。「目には目を、歯には歯を(出21:24)」と主はあきらかに過失が認められるときには、報いの条件をはっきりと定めていました。それ以外に、自分の感情に任せて報いることは、「復讐と報いとはわたしのもの(申32;35)」とあるように、人が触れてはいけない部分になっています。イエス様は「右の頬を打つなら、左の頬を向けなさい(マタ5:39)」言われ、旧約の命令をさらに進化させ、すべてを主にゆだねるように導かれました。暴力の連鎖は悲劇を引き起こすだけです。やられたら、やり返すという復讐の原理を、主が救い、報いてくださると信じる信仰に置き換える必要があります。