ペリシテは今も

ヨエル3:21「わたしは彼らの血の復讐をし、罰しないではおかない。主はシオンに住む」
現在のエルサレムキリスト教ユダヤ教イスラム教の3つの宗教の聖地とされ、互いにそれぞれの神にまつわる建物を建てて、東西で管理を分け合っている状態です。特にエルサレム神殿の跡にはイスラム教の黄金ドームがあり、嘆きの壁がかろうじて残されています。イスラエルが独立してすでに65年以上が経っていますが、中東の争いが収まったことはありません。常にパレスチナ(ペリシテが語源)諸国が、自分たちの土地を取られたと主張し、激しく抵抗しています。旧約の時代でも約束の地は乳と蜜の流れる豊かな土地でしたが、先住民がいなかったわけではありません。主の導きにより、約束の地にいた民族は追い出されることになりました。そのとき主は「聖絶(ヘブライ語でherem『へーレム』)」を命令していたのですが(民21章、1サム15章など)、ユダヤ人たちは命令を守らず、彼らを生かしておいたために、後に大きなつまづきとなったのです。ペリシテ人も聖絶を命じられた民族のひとつです。時代はめぐり、イエス・キリストの十字架があり、聖霊の時代になろうとも、相変わらずペリシテ(パレスチナ)はイスラエルの前に立ちはだかり、主を礼拝しようとするユダヤ人の邪魔をするのです。ユダヤ人は自分たちで報復し、戦争をしかけていますが、聖書には主が血の復讐をする、と書かれています。信仰があるなら、勇気ある撤退も必要なのかもしれません。