霊を奮い立たされた者

エズラ1:5「そこで、ユダとベニヤミンの一族のかしらたち、祭司たち、レビ人たち、すなわち、神にその霊を奮い立たされた者はみな、エルサレムにある主の宮を建てるために上って行こうと立ち上がった」
バビロン捕囚にあったのは南ユダ王国で、おもにユダ族とベニヤミン族、そしてエルサレムに神殿に仕えたレビ族たちが一緒に連れ去られました。北イスラエルの捕囚はアッシリア捕囚ともいいます。とにかく、バビロニアは捕囚から約70年後にペルシャに滅ぼされ、ペルシャ王クロスがイザヤの預言の通りにユダヤ人を解放しました(イザ45:1)。しかし、捕らわれたすべての民が帰ったわけではありません。「神にその霊を奮い立たされた者」たちが帰り、「残る者はみな(4)」金銭面や物資で援助するように命令されています。捕囚70年は2世代が生まれ変わる年月です。出エジプトのときは430年が経過していました(出12:41)が、そのときのように、激しい弾圧と過酷な労働があったわけではありません。いのちと衣食住が保証されるなら、別に無理をして神殿を建て直すために母国に変える必要もないのです。多くのユダヤ人たちは変化を嫌い、バビロンに残ることを選択しました。神の神殿を建て直すためには、神の霊が注がれ奮い立たされなければなりません。イザヤが言ったからとか、エレミヤの預言にあるから…ではなく、主の選びと神の霊が注がれることには深い関係があります。神の霊が注がれたなら、迷わず主のために行きましょう。