惑わされず

伝道8:14「しかし、むなしいことが地上で行なわれている。悪者の行ないに対する報いを正しい人がその身に受け、正しい人の行ないに対する報いを悪者がその身に受けることがある。これもまた、むなしい、と私は言いたい」
自分は何も労苦しないのに報酬を受ける人がいます。そういう人はたとえ落ちているお金であっても、それは自分のものにしてもかまわないと思っているのです。逆に冤罪で苦しんでいる人もいます。冤罪は罪を犯していないのに、身柄を拘束され、刑務所で不自由な生活を強いられるものです。長い歴史の中では死刑になった人も多いと思います。中世のヨーロッパでは神の名の下で魔女狩りが行なわれ、多くの女性が火あぶりにされました。これらのことは「むなしい」とソロモンは言います。ヘブル語ではむなしいを「hebel(ヘベル)」といい、蒸気とか息という意味を持ちます。神の名を使って行なわれた悪行は数知れずあり、現代でもエホバの証人統一教会など、聖書を盾に人を惑わす者たちが多くいます。サタンも御言葉を使いイエス様を誘惑しました(マタ4章など)。またヨハネは「霊だからといってみな信じてはいけません(1ヨハ4:1)」と忠告しています。御言葉も聖霊も偽られるならお手上げです。それでも自分を捨てて、主を純粋に求める人たちを主が放っておくはずはありません。心に汚れのない純粋な祈りには神は誠意をもって応えてくださるからです。