姦淫の霊

ホセ4:12「わたしの民は木に伺いを立て、その杖は彼らに事を告げる。これは、姦淫の霊が彼らを迷わせ、彼らが自分たちの神を見捨てて姦淫をしたからだ」
神殿は神の宿る場所で神聖なものです。神殿が建てられたソロモンの時代には契約の箱もあり、祭司たちが決められた自分の仕事をきちんとこなしていました。ソロモンが死んで国が二分すると、神殿の様子も変わってきたようです。契約の箱がなくてもサマリヤには祭壇があり、神への捧げものが捧げられていましたし、イスラエルの10支族は自分たちなりに祭司を設け、イスラエル王国こそが正統なユダヤの国だと主張していました。一方、エルサレムを有するユダ国にはレビ族が残り、神殿を守ってダビデの血統を絶やさないようにしていました。両国とも主なる神を礼拝することは国の基盤だということはわかっていたようです。しかし、時の流れと共に神殿の様子も変わってきました。ホセアがいた捕囚前のイスラエルには神殿娼婦がいましたし、ホセアの妻になったゴメルも娼婦だったと推測できます。それは、姦淫の霊がはたらき、彼らを迷わせたのだと、預言にあります。人が寂しくなるとき、人のぬくもりを求めて異性に走ることはよくある事です。でも、それが姦淫の霊によるものとは誰も思っていません。人が孤独になるときこそ、主と交わるチャンスだと思います。誰にも頼らず、ただ主に頼るときに、主は正しい道を示してくださいます。