ゴメルを買い戻す

ホセ3:1「主は私に仰せられた。『再び行って、夫に愛されていながら姦通している女を愛せよ。ちょうど、ほかの神々に向かい、干しぶどうの菓子を愛しているイスラエルの人々を主が愛しておられるように』」
主の命令はさらに厳しいものになってきました。どういう経緯はわかりませんが、ホセアの妻は3人の子どもを産んだ後に、他の男のもとにいたようです。ホセアはその男の所に行き「銀十五シェケルと大麦一ホメル半で彼女を買い取った」と書かれているように、自分の妻を高い金で買い戻しています。それは自分の妻だと主張して、相手から奪い取る方法ではなく、妥当だと思われる対価以上を払って元通りにしようとするものです。イエス様の取られた方法もそうです。罪の報酬である死をすべての人に負わせず、罪を購うことのできる汚れのないいけにえを捧げることによって、人類を買い戻されたのです。私たちは決してゴメルのことを笑ったり、責めたりすることはできません。ゴメル自身が姦淫を犯すイスラエルのことを指しており、イスラエルの民は現代に生きるクリスチャンのひな形でもあります。たとえ、他の神に走ろうとも、抜け出すことのできない悪癖につかまろうとも、主の愛が消えるわけではありません。浮気をされた夫や妻の心の痛みを知る者ならば、それを許し、対価よりも高い金を払って関係を修復しようとすることが、どれだけ大変なことかがわかるはずです。