このわたしだ

アモス2:10「あなたがたをエジプトの地から連れ上り、荒野の中で四十年間あなたがたを導き、エモリ人の地を所有させたのは、このわたしだ」
背丈が杉のように高い民族(9)とは、イスラエル民族が約束の地カナンに入ったとき、ヨシュアをはじめ偵察隊が最初に見たアナク人のことだと思います(民13:33)。さらに民数記にはネフィリムの名前が登場し、ノアの時代にいた巨人であり、ゴリアテの出身族だということがわかります。現代では最も平均身長の高い国はオランダだそうですが、男子の平均身長は181.7センチもあり、日本人にとっては巨人の国に見えるでしょう。ネフィリムはオランダ人よりもさらに高く、ゴリアテの身長は6キュビト半(1サム17:4)とあり、約3メートルにも達します。ゴリアテが最も身長が高いにしても、ネフィリムのアナク人は軽く見積もっても2メートル以上あったと推測でき、イスラエル人がヨシュア以外全員恐がったのも無理はないことです。それでも信仰によって主はエモリ人の土地を与え、イスラエル人にまことの神はエホバなる主以外にないことを証明されました。そして、最も大切なことは40年も間、荒野という過酷な環境の中でも主が養ってくださったということです。どんなに難しいと思える環境でも、主に信頼し続けるなら主は応えてくださり、最後には主の栄光を輝かせることができるように導いてくださいます。アモスの預言の中にはっきりと主が語られたことはエジプトから脱出でき、約束の地を与えたのは間違いなく主であるということでした。