ユダの預言者なのに

ミカ1:5「これはみな、ヤコブのそむきの罪のため、イスラエルの家の罪のためだ。ヤコブのそむきの罪は何か。サマリヤではないか。ユダの高き所は何か。エルサレムではないか」
ミカはヒゼキヤ王の時代に活躍した預言者でイザヤと同時代の人です(エレ26:18)。ミカはイスラエル王国の最後の王ホセアのときに、サマリアが滅びる預言をしていますが、同時に150年後のユダ王国滅亡も預言しています。ユダには12の町があったとされ、そのひとつひとつに対し、明確な預言をしています。すなわちガテ、べテ・レアフラ(10)、シャフィル、ツァアナン、ベテ・エツェル(11)、マロテ、エルサレム(12)、ラキシュ(13)、モレシェテ・ガテ(14)、マレシャ、アドラム(15)のことです。ミカがヒゼキヤ王の預言者だったことは、彼がユダ王国預言者であったことを示しています。多くの預言者は、その国の繁栄や栄光など、王に気に入られる預言をするものですが、主に油注がれた預言者たちは決して主の言葉を曲げず、たとえ自分の国が滅びることであろうと王の前で預言していました。エレミヤも主からの言葉を曲げずにそのまま預言したときに、首長たちや他の預言者から殺されそうになりました。そのときにエレミヤが引用したのがミカの言葉だったのです(エレ26章)。たとえ、結果が自分の意にそぐわないことであっても、主からの言葉は絶対です。イエス様も主から一時でも離れることを嫌がり、十字架を避けようとしましたが、従いました。イエス様のようになれるように祈っていきましょう。