ミルコム=モロク

ゼパ1:5「また、屋上で天の万象を拝む者ども、また、主に誓いを立てて礼拝しながら、ミルコムに誓いを立てる者ども」
ミルコムはアモン人の神のことで、アモン人はモアブ人から派生した民族で、モアブの間ではミルコムでなく「モレク」と呼ばれていました。モアブ人にはもう一人ケモシュ(民21:29)という神があり、彼らが一神教でなかったことがわかります。主を礼拝しながら、他の神も拝んでいたのは国が2分してからのことではありません。新約のステパノはそれは荒野にいるときからだと証言しています(使7:43)。ステパノによれば、神の箱を担ぐのと同じようにモロク、ロンパの神をも担いでいたとあります。さらに、カナンに入ってからはバアルを信仰し始めます(士2:11)。バアルはアラブ地方一帯で広く信仰されていた神です。ちなみにモロク(モレク)の神とイシス(エジプトの女神)は現代でも信仰されており、防衛艦イージスの語源は「イシス」です。さらにフリーメイソンの分団としてイシス教団というものがあります。モロク(モレク)はイシス、アシュタロテなどの神と一緒にソロモンが拝んだ神でもあります。それは当初政略結婚だったソロモンの外国人妻たちが、ソロモンをそそのかし拝ませた神々です。ソロモン神殿のヒラムの石工たちがフリーメイソンの起源だとされ、彼らが当時の神々を拝んでいることはいろいろな資料から明らかにされています。