4つの角

ゼカリヤ1:19「私が、私と話していた御使いに『これらは何ですか』と尋ねると、彼は私に言った。『これらは、ユダとイスラエルエルサレムとを散らした角だ』」
4つの角(18)はダニエル8章の説明を引用するならバビロン、メディア、ペルシャギリシャ(後のローマ)とだと考える人もいるようです(ダニ8:20-21)。メディア人はペルシャのことなので、アレキサンダー王のマケドニアペルシャの後に入れる説もあります。また、ギリシャとローマを別に考える人たちもいます。どの国にしろユダヤ人を友好的に扱い、彼らのための国の独立を認めた支配者はいません。それでも、神殿をエルサレムに再建させ、ユダヤ人を集め、属州や統治下という環境とはいえ、イエス様の時代まで礼拝を守らせたのは神の御業だと思います。それは、イエス様の十字架によって聖所と至聖所とを仕切る幕を廃棄するためにも神殿が必要だったからです。その後AD70年にローマにより神殿は破壊されますが、すでにイエス様の購いによって神殿の機能はクリスチャンひとりひとりの体に移り変わり、クリスチャンが神殿となり(2コリ6:16)、祭司として(ロマ15:16)努めるようにされました。ゼカリヤはシオンはもう一度慰められ、エルサレムをもう一度選ばれることを預言しています(17)。ユダヤ人がすべてクリスチャンにならず、残されているのも意味があると思います。彼らの役目はこれからの終わりの時代に発揮されるのではないでしょうか。