2人目のヨシュア

ハガイ2:2「シェアルティエルの子、ユダの総督ゼルバベルと、エホツァダクの子、大祭司ヨシュアと、民の残りの者とに次のように言え」
ヨシュアはもちろん「イエス」のことであり、旧約では、出エジプトを遂げたイスラエルを導く指導者と、神殿を再建するときの大祭司として登場します。イエスという名前に特別な意味や役割があるなら、旧約に出てくるヨシュアという名前も注意深く考える必要があると思います。ヨシュア(イエス)という名前に共通することは、常にイスラエルの民が迷ったり、困ったりするときに登場することです。出エジプトを遂げ、荒野での40年も過ぎ、いよいよこれから約束の地に入るときに、イスラエル人は巨人を見て闘志を失います。そのときのリーダーはヨシュアでした。彼は恐れを克服し、民を約束の地に導きました。ここでも大祭司ヨシュアは、神殿の再建に大きくつまづき、18年もの間作業が止まってしまい、ユダヤ人の心に絶望にも似た落胆があったときに現れました。そして、新約のイエス様です。イエス様に関しては深く語ることもないでしょう。それぞれ、歴史の転換期のときに現われました。偶然でしょうか?聖書を読む限り、偶然というものはないように思えます。すべてが主のご計画によって動き、主の御心があらゆる出来事に関わっています。そういう意味ではエルサレム神殿の再建は、主が約束の地に入るほどの重要性を感じていたのだと思います。