アブラハムの試練

創22:18「あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。あなたがわたしの声に聞き従ったからである」
この神の約束を得ようとイスラエルとユダの王たちは自分の子供に火をくぐらせたのです。それは異邦の神ですが、1)自分の子供を差し出すこと 2)火をくぐらせいけにえの対象となること この2つを満たす条件はまさに、自分たちの祖先アブラハムが経験したものでした。そして、その試練に打ち勝ったアブラハムには「あなたの国は祝福を受けるようになる」と約束を受けました。アブラハムのこの話は聖書にまとめられ、モーセ五書を知るすべてのユダヤ人はこの話を小さい時から聴かされていました。誰もが知るこの話の再来を信じる者も少なくなかったはずです。サタンはこの話をうまく利用しました。ソロモン王の時代に異邦の妻がイスラエル王国を入ったのこきっかけに、バアル、アシュタロテなどの神が子どもに火をくぐらせるように迫ったのです。王たちは、「自分こそこの試練を乗り越え、アブラハムのように国を祝福してもらおう」とアブラハムの例えを思い出し、無理な要求に応えたのです。中には死んだものたちもいたでしょう。サタンの策略はまんまとイスラエルの王たちに浸透し、多くの王たちはこの風習から抜け出せずにいたのです。バビロン捕囚はある意味こういう風習から助け出そうとする神の恵みだったのかも知れません。