後ろ髪引かれたロト

金曜日読むページを飛ばしたので月曜に創世記19,20章を書きます。
 
創19:30「その後、ロトはツォアルを出て、ふたりの娘といっしょに山に住んだ。彼はツォアルに住むのを恐れたからである。彼はふたりの娘といっしょにほら穴の中に住んだ」
二人のみ使いがソドムに着いたのは夕暮れでした(1)。そしてロトたちがみ使いに促されてソドムを出たのが夜が明けるころです(15)。ソドムとゴモラは低地にあり、山まではかなりの距離がありました。そこで目の前にある町を指して、そこに逃げさせてください、と頼むのです(20)。その町はロトたちが必死に逃げて、太陽が地上に上るころに着くほどの距離でした(23)。おそらくこの町も滅びの対象になっていたのだと思われます。なぜならみ使いは「わたしはこのことでも、あなたの願いを入れ、あなたの言うその町を滅ぼすまい(21)」と言っているからです。結果的には、ロトが逃げ込んだためにツォアルは助かりましたが、そこはまだ神に従わない、悪に心を傾ける人たちの町には変わりありません。そこで、ロトたちは、ツァオルの人を避けてほら穴に住むようになりました。ロトもロトの妻もソドムに愛着があったようです。ロトは明け方までソドムを離れることをためらい(16)、ロトの妻はソドムの町を振り返ってしまいました(26)。ロトがもっと思慮深く、神を恐れていたなら、迷わず遠くの山に逃げたでしょう。しかし、ロトの思いの中には「さばきの後でソドムに戻ろう」という思いがあったのではないでしょうか。