容疑者二人

創40:13「三日のうちに、パロはあなたを呼び出し、あなたをもとの地位に戻すでしょう。あなたは、パロの献酌官であったときの以前の規定に従って、パロの杯をその手にささげましょう」
献酌官と調理官が同時につかまり、何らかの嫌疑がかけられていたようです。当然、飲食にかかわる罪だったようですが、3日経つと献酌官は釈放され、元に地位に戻れたことから献酌官は無罪となったことがわかります。ここからは想像ですが、おそらく王が食べる前に、毒見役に何かの異常が生じたのではないでしょうか?飲み物に毒が入っているなら献酌官、食べ物なら調理官が容疑者になります。そこで2人をとりあえず確保しておき、取調べが行なわれたのだと思います。3日間はその捜査時間で、王の誕生日までには事実を究明し、誕生日の宴会で捜査結果が発表されたのでしょう。王を毒殺しようとするなら死刑です。調理官の刑の重さからも、その罪が単なる粗相や不始末ではないことが解かります。献酌官と調理官の不安はただならぬものだったと思います。2人に同時に夢を見させ、ヨセフに夢を解き明かさせたのは主です。それは命にかかわる大事なメッセージでしたが、献酌官は命が助かった瞬間にヨセフのことを忘れてしまうのです。しかし、献酌官の心の中には夢を解き明かす男がいるということが刻まれていたのでした