イスラエルの神をあがめた

マタ15:31「それで群衆は、口のきけない者がものを言い、手足の不自由な者が直り、足のなえた者が歩き、盲人たちが見えるようになるのを見て驚いた。そして彼らはイスラエルの神をあがめた」
「イエスをあがめた」と書かれていないことがみそだと思います。イエス様は極力自分のなさっとことを秘密にするように努力しておられました(9:30など)。つまり、癒しはあくまでオプションであり、本来のメインの目的ではなかったのです。もし、このまま癒しを続けるなら、イエス様は癒し専門の不思議なわざを行なう男として、イエス様の任務終了の3回目の過ぎ越しの祭りまでそのままで終わってしまうでしょう。しかし、イエス様の目的は宣教です。イスラエルの神は生きておられ、今までのように神殿でいけにえを罪のために捧げるのではなく、心の中で悔い改めるなら、その罪はゆるされ天の御国に入れることを知らせにきたのです。もちろん、罪が赦されるにはイエス様の十字架が必要ですが、イエス様が生きているときでも、人の罪を赦し、その人が神とともに歩むように導かれました(9:2)。イエス様が多くの病人を癒したのは、山ですわっていたときに人々が病人を連れてきたからです(30)。イエス様がどのようにされたかは記されていませんが、癒された人がイスラエルの神をあがめたことは事実です。イエス様がいかにへりくだり、癒しのわざのときでも主に栄光を帰するようにされていたかが想像できます。