つまづかせないため

マタ17:27「しかし、彼らにつまずきを与えないために、湖に行って釣りをして、最初に釣れた魚を取りなさい。その口をあけるとスタテル一枚が見つかるから、それを取って、わたしとあなたとの分として納めなさい」
宮の納入金(24)とは、モーセの時代に20歳以上の登録された者は半シェケルを購い金として払うように命じられた律法です(出30:12-14)。イエス様はユダヤ人として登録されており、20歳以上だったので宮の納入係りが徴収に来たのだと思われます。おそらく徴収に来た人は神殿に仕える人で、イエス様を試しにきたのでしょう。神はご自分の造られた人から購い金を受け取りますが、ご自分の子からは受け取りません。その例えをペテロに話した上で、釣りに行くように命じました。旧約時代の1シェケルは20ゲラであり、ローマ支配時には、ギリシャ語で「ドラクマ」という銀貨が流通していました。イエス様が言われた1枚のスタテルは昔の1シェケルにあたり、ローマ通貨の4ドラクマにあたります。イエス様は財布を管理していたユダにお金を出すように言うことも可能でした。しかし、イエス様はあえてそのようなことはせず、勤労で稼いだお金ではなく、天からの超自然的な方法で支払いをしました。すべては「つまづき」を避けるためです。パウロギリシャ人テモテに割礼をさずけたことがあります(使16:3)。多くの人が懐疑的になっているなら、それを隠さず、ときには社会に適応する態度で主を証しすることもありだと思います。