パロの家臣も

出9:20「パロの家臣のうちで主のことばを恐れた者は、しもべたちと家畜を家に避難させた」
災いも7番目ぐらいになってくると、パロの家臣の中にもモーセの言う「主」の告げることに耳を傾け始めるようになります。最初の災いでは水が飲めなくなりました(7:21)。次はかえるです(8:6)。そして、ぶよ、あぶ、疫病、腫れ物と続き、次第に人や家畜に直接被害を及ぼす災いになっていったのです。すでに疫病や腫れ物でエジプトの家畜は相当にダメージを受けています。かえるの災い以降、呪法師たちもモーセの真似はできなくなっています(8:18)。パロの家臣にもモーセが来るたびに不安が広がっていたはずです。モーセが語る、とうてい実現するはずのないことが次々と目の前で起きているのです。福音を伝えるときも似たようなときがあります。誰も興味を示していないようで、聞いている人はしっかりと御言葉を心に留めているのです。パロの家臣の中でも、パロは絶対者ですが、モーセの言う「主」はパロよりも力があり、ひょっとしたらエジプトを滅ぼす力を持っているのではないだろうか…彼らの心境はその行ないでわかります。雹が降ると聞いたとき、しもべたちと家畜を非難させたからです。家臣の中にはパロに早くモーセの要求をのんで、エジプトを救って欲しいと考えるものもいたのではないでしょうか?