ナイルは臭くなり

出7:21「ナイルの魚は死に、ナイルは臭くなり、エジプト人はナイルの水を飲むことができなくなった。エジプト全土にわたって血があった」
黙示録では海の3分の1が血になることが書かれ、7つのラッパの1つの災いであることを知ることができます(黙8:8)。水が血になるなら、飲むことができなくなります。もし、人間の血液だと仮定するなら、血液中に雑菌やウイルスが混じっており、飲むことは危険です。医療設備のあるところで、異物を取るなら血液は人の必要とする栄養分を全部含んだ完全食品となり得ますが、そもそも血液には鉄分を含んでいる関係上、催吐性(さいとせい)があると言われ、飲んでも嘔吐してしまうでしょう。それは神が造られた自己防衛のシステムだと思います。モーセの行なった不思議なわざをエジプトの呪法師も真似ることができました(22)。呪法師たちのプライドによって、血に変るべきでない水も血に変えられてしまったのです。それを見たパロは「身を返して自分の家に入り、これに心を留めなかった(23)」とあります。パロの思いには、呪法師にもできることなら、ヘブル人の神のわざも大したことない、と高をくくったのかも知れません。それでもエジプト全土の国民が水を飲めなくなり、苦しんでいることを何とも思わなかったのでしょうか?血が乾き、再び水が飲めるようになるまで7日かかりました(25)。その間パロはエジプトの苦しみを無視し続けたのです。