ペリシテルートではなく

出13:17「さて、パロがこの民を行かせたとき、神は、彼らを近道であるペリシテ人の国の道には導かれなかった。神はこう言われた。『民が戦いを見て、心が変わり、エジプトに引き返すといけない』」
実際には1週間ほどで約束の地に着く距離ですが、300万人ほどの集団になるとそうもいかないでしょう。仮に倍の20日間かかるとしても、なるべく水辺の近くを移動したほうが楽です。ペリシテの地はイスラエルの住んでいたゴシェン高原からは(創47:4)、ほぼ東に向かうルートで現在のガザ地区を越え、北東にそのまま進むとエルサレムにたどり着けます。ペリシテでなくても何百万人という集団が自分たちの土地に入り、通過するのは看過することはできません。土地は荒らされ、ひょっとしたら作物を取られるかもしれません。当然、防衛のための手段が取られることが予想されます。しかも、ペリシテはイスラエルを目の敵にしている民族で、気性も穏やかではありません。主は当然戦いになることを知っておられ、イスラエル人の性格も踏まえた上で導いておられるのです。クリスチャンの生活でも、ときどき「神様はどうしてこちらの方法を選ばなかったのだろう」と思うときがあります。主はその人にあったベストをいつも考えてくださっています。そのときにはわからなくても、後で振り返ってみると、パーフェクトな主のタイミングや方法が見えてくるのです。