板と幕

出36:22「板一枚ごとに、はめ込みのほぞ二つを作った。幕屋の板、全部にこのようにした」
板の高さは約4.5メートルで、2階建ての建物ぐらいの高さがあります。ほぞはおそらく突起のことで、左右と下側に作られ台座にはほぞを受ける穴が開いていました。幅1キュビト半ですから、かなり細長い板で聖所の壁が作られていたことになります。細部をよく読んでみると、天井に関する記述がありません。周りを板で囲ったあとで、幕で全体を覆うようになっていたからです。36章の説明は26章のものと重なります。幕は亜麻布のもので(8)、その上にやぎの幕がかけられました(14)。さらに、雄羊の皮とじょごんの皮が重ねられ(19)、4層のレイヤーで天幕が覆われていたことが解かります。2層目のやぎの幕は11枚で作られ、5枚と6枚に別れ、6枚のほうは余った部分が折り返すように指示されています(26:9)。モーセの幕屋が多くの絵として描かれていますが、この折り返しの部分まで描かれているものは少ないです。それは垂れ幕の余った部分を垂らしておくことと同じ意味です(26:12)。主の前に出るときは人の肌がさらすことがないようにしなければなりません。それと同じように、幕屋から内部の様子が見えることがあってはならないのです。主との会見はそれほどプレイベートなことで、大切な交わりのときです。