燭台について

出37:18「六つの枝をそのわきから、すなわち、燭台の三つの枝を一方のわきから、燭台の他の三つの枝を他のわきから出した」
英語では「candle stand」とも「lamp stand」とも訳されていますが、ろうそくを7つの受け皿に立てたのではないと思います。それは「ともしび皿(ヘブル語:nlyrニア)」という言葉が使われ、そこに油が注がれ(35:14)、さらに火をともす芯があったことが書かれていることから(23)、ろうそくを立てる道具ではないと考えられるからです。燭台の大きさが書かれていないために、いろいろな大きさのものがレプリカとして作られています。個人的な意見ですが、燭台は意外に大きかったのではなかったかと思います。それは幕屋自体が裾を垂れるように作られ、余った幕が折り返されているほど(26:9)隙間のない造りだったために、中は真っ暗だったからです。さらに、燭台を持ち上げたときには、ともしびが燭台の前を照らさなければならなかったので、ともしび皿は少し前に傾いていたようです(民8:3)。このともしびと香は絶やさず燃やされ続け(レビ24:4)、新約ではともしびは聖霊、香は祈り(黙5:8)と解釈され、聖所の残りのアイテムであるパンも御言葉のことだとされています。燭台は7つの光で前を照らし、神との謁見に備えていました。7つは7つの教会(黙2-3章)を指し、それぞれ油を絶やすことなく輝き続け、主が帰ってこられるまでその働きは続くのです。