契約の塩

レビ2:13「あなたの穀物のささげ物にはすべて、塩で味をつけなければならない。あなたの穀物のささげ物にあなたの神の契約の塩を欠かしてはならない。あなたのささげ物には、いつでも塩を添えてささげなければならない」
砂漠でどんなにのどが渇いても水だけだと脱水症状をおこしてしまいます。それは水を体内に取り込むためには塩分が必要だからです。浸透圧の関係で、体液が腸のかべから水を取り込むときには塩分濃度の濃いほうへ流れていきます。したがって、真水はのどの渇きを潤すには適していないのです。最近ではポカリスエットとかスポーツドリンクと呼ばれるものが多くありますが、そのほとんどが塩分を含み、体内に取り込みやすくなっています。塩は人間にとって欠かすことができないものです。また、殺菌力もありエリシャが水を清めるときにも使われました(2王2:20)。主は塩を「契約の塩」のだと言われ、神と人との間にある橋渡し的な存在として扱われました。ヨブは「味のない物は塩がなくて食べ られようか(ヨブ6:6)」と言い、イエス様は「すべては火によって、塩けをつけられるのです(マコ9:49)」と言われました。火は聖霊のことで、聖霊が人と関係をもつことで「塩け」すなわち「神を信じる者」の味を出すのです。神が人を見られたときに、塩けがあると認められるなら、それは主に栄光を帰することになるのだと思います。